予定外の単独釣行
連休2日目はBOB氏から教えて頂いた渓に入ろうと目論んでいたが、会社で深刻な問題が発生して釣りどころではなくなってしまった。結局18日の海の日は休日出勤、その後も問題解決の為に精神的、肉体的に相当なプレッシャーを受けて週末を迎え精魂果ててヘロヘロ状態。仕事が終わった土曜日の夜は明日の事も考えずに死んだように眠りに着いた。翌朝目が覚めると時刻は8時前。頭はボーッとしているがこのまま一人で休日を過ごすのも・・・・・。やはり釣りに行ってみようと思い立った。しかし何処にしようか、しばし考えたが近場で入り易い渓としてとある岩魚河川を選択した。直ぐに仕度をして出発、9時半には現地到着。先行者は誰も居ない感じ。林道からこの渓にある函に直接入り釣行開始。
函の奥にシンキングミノーをキャストしてスローにリトリーブするがチェイスも何も無し。そんなハズはないと更にキャストを続けると一尾の黒い影がミノーを追って来てヒット、ロッドが曲がる。そして少しロッドを煽った瞬間バレてしまった。またいつもの腕の悪さが出てしまった。その後は何度キャストしても何も起こらない。この函を後にして上流に遡行して行くがここぞといったポイントにも反応が無い。
そして枝にガン玉の付いたハリスがぶら下がっている。餌釣り師によってかなり抜かれた後なのか?更に遡行して林道に架かる橋をくぐった先頃から多少反応が良くなって来てキャスト毎に大きくはないが岩魚がミノーをチェイスするようになってきた。そしてポイントポイントで数匹づつの岩魚がヒットする。
いずれも20前半と型は小さい。ただこの渓の岩魚は腹が赤く染まり色の黒いのが多いような気がするが。
そして再度函が現れる。
函の奥にミノーをキャストするが全く追いが無い。更にキャストしてみたものの状況は変わらない。既に抜きつくされている?この函は高巻く事は可能であるが更に上流に遡行する気が起きず脱渓する事にした。
さて次はどの渓にしたものか?時刻は既に12時を大きく回っている。しばし考えた末にオショロコマの顔を見に行く事にした。直ぐに仕度をして移動、目的の渓に通じる林道を登る。そして渓を渡る橋の脇に車を止めて仕度をして入渓。ふと足元を見ると仕掛けボックスが落ちていた。中を見ると浮きやマーカーが入っている。この渓にも餌釣り師が入っているようです。少し藪漕ぎして川に下りると岩盤底の清流が流れている。流れの中にミノーをアップにキャストすると一斉に黒い影がチェイスする。そして先頭の一尾がヒット、ゆっくり抜き上げるとかわいい岩魚。この渓の岩魚は小振りなやつばかりかな?
続けてキャストするとまた直ぐにヒット、ゆっくり寄せると小さくて一際黒っぽい。これはこれはオショロコマ、お久し振りでございます。
ゆるい階段状の流れの流速の落ちた場所や岩盤底の割れ目の上にミノーを通すと3:2位の割合でオショロコマと岩魚がヒットする。オショロコマは元気に生きているようです。
更に奥に進むと水の落ちる音が聞こえてやがて滝が視界に現れた。
そして滝壺にミノーをキャストしてリーリングを始めると今までより大きな魚影がチェイスして来るが最後にはルアーを見切って反転してしまう。手強いぞ!そして数投もすると反応が無くなった。ルアーをとっかえひっかえ、立ち位置を変え何とかオショロコマと岩魚を4匹ヒット、しかしその倍以上バラシてしまった。へたっぴですね。
反応が無くなったところで撤収を決めて足早に渓を下る。車に戻り帰り仕度をして車を走らせた。本当は夏で盛期を迎える山岳渓流を心ゆくまで楽しみたかったが種々の事情でままならなかった。こんな事もあるさと思いながら2つ目のカーブを曲がった瞬間林道の真ん中で黒い物体がうごめくのが見えた。熊だ!そして熊は車が進む方向に猛ダッシュ、アッという間にカーブの先に消えてしまった。まさかこんなところで出会うとは、脱渓地点から数百メートルしか離れていない。危ない危ない、北海道在住7年間で一度も出会わなかった熊にとうとう出会ってしまった。今回は本当に色々あって釣果としては今数歩であったが記憶に残る釣行となった。さて次回の来道は何時になることやら。